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第3回鷲田清一

連続講演会第3回「いま、大阪の文化を考える」

日時 10月6日(土) 午後2時から4時
会場 中央電気倶楽部
   (大阪市北区堂島浜、電話06-6345-6351
    中央電気倶楽部地図

テーマ 「市民の学問所―懐徳堂の精神を21世紀に活かす」
内容 :鷲田清一さん(大谷大学教授、前大阪大学総長)
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定員 大阪の未来に関心のある人、90人(先着順)。
会費 1000円(資料代)

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熱弁する鷲田さん
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 「私立の思想」が自由都市をつくる
 哲学者の鷲田清一さんが講演

 連続講演会「いま、大阪の文化を考える」の第三回が十月六日、大阪市の中央電気倶楽部で開かれ、哲学者で大谷大学教授の鷲田清一さん(前大阪大学総長)が「市民の学問所―懐徳堂の精神を21世紀に活かす」のテーマで近世・大坂文化の特長を語られました。それは「大事なことは民間でやれ」という「私立の思想」だったと指摘されました。
 大阪大学の源流のひとつでもある懐徳堂は江戸期、元禄バブルが崩壊した後に大坂の豪商たちが出資して設立、山片蟠桃らの町人学者を輩出しました。「各藩の財政状況が厳しい現実をみていた大坂町人は『子孫に残せる財産は教育でしかない』と認識した。しかも今の財団法人のように元出の利子で運営する斬新な方法をとった」と説明。「自治都市であるとともに寄付に積極的な気前のいい市民文化があった」と設立の背景を述べられました。
 緒方洪庵が開いた適塾もそうですが、当時なぜ大坂でレベルの高い学問所ができたのか。「江戸では何かの為の学問だったが、適塾出身の福沢諭吉も言っているように大坂では目的がなかったことが幸せだった。しんどいことをやっている奴は自分以外どこにもいないという思いが支えだった」という見方を示されました。
 「私立の思想」は教育だけでなく橋や公共施設の建設などにも及びました。「大事なことはお上に任せないという気風が明治まで引き継がれていた」。しかし、現代はどうか。「『集客都市』という言葉が使われるが、これを諭吉が聞いたら『市民は客じゃない主人である』と怒るでしょう。しかもおまかせ主義がはびこり空虚な客になっている、と嘆くでしょう」。大阪にとって「リベラル」とはどういうことか、を考えさせられた二時間の講演でした。(文責、安村俊文)
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  • 「リベラルという考え方から始まるお話は最後までおもしろかった」「中学生、高校生に聞かせたかった」「目から鱗で、考えさせられた」と大好評でした。大阪の文化の土壌の豊さ、その原点を見直すことの大切さをかんがえさせられました。 -- 池田知隆 2012-10-07 (日) 12:44:28

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